2014年12月22日月曜日

鍼灸治療について

鍼灸治療は、鍼とお灸を使って、その人の「生命力」に働きかける治療法です(鍼灸治療にも、色々ありますが、「生命力」に働きかける、ということではすべて同じです。私は「積聚(しゃくじゅ)治療」という治療をやっています)。

まずは、治療の流れをご説明させて下さいね。

(1)治療の前にお話を伺います(問診)。

ていねいにお話を聞きます。


おつらいところ、それがいつ、どのように始まったか、どんな時につらいか、今まで病気やケガ、事故などをしたことがあるか、日常生活(食生活や睡眠、お通じなど)、鍼灸の経験があるか、その他気になることなど、詳しくお話を伺います。

(2)ベッドに仰向けになって頂き、まずは脈を拝見。

今日の脈はどんなでしょうか。

二回目以降の治療では、脈がいつもより早かったり、遅かったり、普段との違いをチェックします。また、おつらいところや、手足などの痛みやコリを確認します。

(3)まずは、お腹全体に、鍼を優しくあてていきます(接触鍼)。

あれれ、これも鍼なんだー。気持ちいいなー。

お腹は、言ってみれば、身体全体の縮図。優しい鍼で、治療をはじめていきます。チビさんや、身体が変化しやすい人はこの接触鍼だけでも、かなりの変化が見られます。

(4)では、次に左右の脈を確認し、全体的にいい脈になるように鍼で調整していきます(脈診、脈調整)。

お手を拝借
いい状態になあれ。

脈はその人の状態を教えてくれます。熱があったら早くなったり、冷えが強かったら沈んでいたり、緊張してたらキンキンした脈になったりします。また、位置によって脈が強すぎたり、弱すぎたりしてないかを見て、全体的にバランスのとれた脈にしていきます。

(5)お腹の状態を見ていきます(腹診)。

お腹、痛いところありませんかー。

痛いところ、硬いところ、拍動があるところなど、他と違うところを探していきます。この他と違うところのことを積(しゃく)といいます。

(6)うつぶせになって、背中や腰、身体全体を確認、背中にやさしく鍼をあてていきます(接触鍼)。

右と左、違う感じありますか??

ここでも優しく鍼をあてているだけでも、身体はどんどん変化していきます。

(7)背中のツボを選んで、鍼をあてていきます(背部治療)。


背中の鍼でぐんぐん身体が変わっていきます。

お腹の積(しゃく)が、どの順番で鍼をしたらいいか教えてくれます。背中のツボは、触ってその人の一番鍼が必要な場所を選びます。
東洋医学的に言うと、お腹が「陰」なら、背中は「陽」。「陽」は動きやすく、「陽」に働きかけることで、「陰」も変わっていくのです。

ここが積聚(しゃくじゅ)治療のメインの治療、身体全体がぐんぐん変わっていくことが感じられます。つらいところだけが変わるのではなく、呼吸が深くなったり、汗が出てきたり、「ゆるんだ」という瞬間がわかったり、人によって色んな変化が現れます。

(8)必要ならば、お灸をしたり、鍼を加えます。

ほかほかお灸、気持ちいいなー。
冷えが強い場所があればお灸を、もう少し身体を変化させたい時には鍼を加えることもあります。

(9)もう一度仰向けになって、お腹と脈を確認。

さっきとだいぶ変わりましたね。

「あれ、さっき痛かったところが痛くない!?」、「最初よりは楽だなあ。」
うつぶせの治療でどれぐらいの変化があったか確認します。

必要ならば、手足やお腹などに鍼やお灸をしていきます。
どれどれ、足の状態は、どうかなー。

(10)座ってもらって、左右の肩を確認、鍼をして最後の調整をします。

いい感じになりました♪

寝てる状態から立ち上がる前に、座った状態で最後の確認をします。最後まで体が変わっていきます。

(11)これで治療はおしまいです。

お大事に
気を付けて頂きたいことなどお話をします。お大事になさって下さいね。


*今回のモデルのあみねこ、モモ(ピンク猫)とたんぽぽ(黄色猫)は、編み物作家、ねこやまさんの「だらだらあみぐるみ猫『まいど』」の編み図で編んだ猫です。たんぽぽは友達が作ってくれて我が家に来ました。

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