2014年12月26日金曜日

"Wild Geese"

今日は、アメリカの詩人、メアリー・オリバーの詩を紹介しようと思います。実を言うとですね、フィンドホーンでこの詩の朗読を聞いて感動し、ずっとこの詩を探していたところ、先日やっと友達から教えてもらったのですね。

いいものはシェアしたい、ぐりとぐらもおっきなホットケーキを作ってみんなで食べたじゃないか、と思い、ご紹介させて頂きます。

"Wild Geese" by Mary Oliver

You do not have to be good.
You do not have to walk on your knees
For a hundred miles through the desert, repenting.
You only have to let the soft animal of your body
love what it loves.
Tell me about your despair, yours, and I will tell you mine.
Meanwhile the world goes on.
Meanwhile the sun and the clear pebbles of the rain
are moving across the landscapes,
over the prairies and the deep trees,
the mountains and the rivers.
Meanwhile the wild geese, high in the clean blue air,
are heading home again.
Whoever you are, no matter how lonely,
the world offers itself to your imagination,
calls to you like the wild geese, harsh and exciting --
over and over announcing your place
in the family of things.


僭越ながら、和訳をのせてみます(あたたかーく見守ってくださいねー)。

「ワイルド・ギース」 メアリー・オリバー

立派である必要はないし
砂漠の中を跪いて懺悔しながら、何百マイルも歩く必要もない
ただ、あなたの中にいる柔らかい生き物を自由にし、好きなことをさせてあげればいいだけ

あなたの苦しみを私に話して。あなたのを。そうしたら私も私の苦しみを語りましょう

その間も世界は続いていくでしょう
その間も、太陽も、きらりとした雨粒も、大草原、深い木々、山々や川をこえ
いくつもの風景を横切っていくでしょう
その間も野生の雁たちは、あの澄んだ青い空高く、
家へと飛んでいくでしょう

あなたが何ものであろうと、たとえ、どんなに孤独であっても
世界はあなたの想像力の前に、それ自身の姿をあらわすでしょう
野生の雁たちのように、荒々しく、興奮した様子で、
何度も何度もあなたに告げるでしょう
この生きとし生けるものの中にある、あなたの居場所を



苦しみや悲しみを否定することなく、でも、世界の美しさと自分の中の力を忘れない、うーん、勇気づけられるなあ。

私は、特に、「You only have to let the soft animal of your body love what it loves.」のところがお気に入りなのです。あなたの(身体の)中にいる柔らかい生き物を自由にし、好きなことをさせてあげればいいだけ、というフレーズ。

これって、「からだの声」や「こころの声」をきくこと、じゃないかしら。「よくなければ」とか「なぜ、こうしなかったんだ」とか自分を責める「あたまの声」じゃなくって、「こうしたいの」という内なる声。

あなたの中の柔らかい生き物は何をしたがってますか??うふふ。

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