2014年12月23日火曜日

インナーガーデン(心の庭)について

わたの子は、仕事をお休みして、今年の5月末から12月初めまで、お出かけをしてきました。どうしても行きたかったところがあったのです。

フランスのルルドから旅をスタートし、プラムビレッジ(ベトナム人の禅僧、ティク・ナット・ハンさんの僧院)と、そこで出会った友達のご縁でスペインに行き、イギリスのグラストンベリー、トトネスにあるシューマッハーカレッジをまわり、スコットランドのエコビレッジ、フィンドホーンに四か月滞在してきました。

プラムビレッジでは21 Day Retreatに参加しました。タイ(ティク・ナット・ハンさん)の法話を聞けて、一緒の空間で、座る瞑想、歩く瞑想ができたのは本当に素晴らしい体験でした。

タイは、よく庭にたとえてお話をされていました。「私たちの心には、色んな種が眠っている。喜びの種、慈悲の種、悲しみの種、怒りの種、などなど。そして、どの種に水をやるのか、によって、心の庭に育つものが変わると。怒りの種や悲しみの種から芽が出ても、それに気づいて、手入れをしてあげることが大事、と。喜びの種や慈悲の種には毎日水をあげましょう」と。

そして、その後、フィンドホーンでは、Park Garden(庭仕事)のディパートメントに入ったわたの子、フィンドホーンに来て32年というフォーカライザーからも似たようなことを聞くのでした(注、フィンドホーンでは、Love in Actionといって日常の仕事も大切なものとしています。フィンドホーンのワークショップに参加すると、キッチンやホームケア、庭仕事など各部署に入り、仕事をしていきます。フォーカライザーは、そのグループでのリーダー的存在)。

「たとえば、Nettle(イラクサ)は、それ自体悪いものではない。イラクサは栄養豊富で、若いイラクサは美味しいスープやお茶になる。だけれど、触るとちくちくして痛みが残るし、庭にははえてもらいたくない。だから、nettleを見つけたら抜く。若いイラクサは料理に使い、育ったイラクサは細かく切って、コンポストに使う。そして、また土に返し、新しい植物を育てるんだ。」と。

「Garden(庭)と自然の違いは、庭は人間が手入れするもの。生えてほしいもの、育てたいものには水や栄養をあげ、生えてほしくない雑草はぬいて、コンポストとして使う。それはinner garden(心の庭)もouter gardenも同じ。私たちはここ(フィンドホーン)で、庭仕事をしながら、心の庭も手入れをするんだ」と。

FindhornのFlora

わたの子は時々思うのでした。今の心の庭はどんな感じかなー、と。

一日の最後にも思うのです。今日は心のお花に水をあげたかなー?と。

追記。鍼灸も庭仕事に似てるのかなーと思います。身体(もちろん心とつながっている)という庭を手入れして、お水をあげること。もちろん、その人自身が庭の持ち主、メインのガーデナーで、鍼灸師はお手伝いガーデナーかしら。

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